施餓鬼

貪り苦しむ餓鬼に対し飲食を施し、供養することからお盆の時期に限らず全国の寺院などで広く行われる行事です。 「救抜焔口陀羅尼経」に依るものです。お釈迦様の十大弟子で多聞第一と称される阿難尊者が、自分も餓鬼となるという厄災をのがれるために、餓鬼に飲食を施し、御釈迦様に教えられた呪文を唱え供養することによって寿命を延ばしたとされます。 施餓鬼会はこの阿難の説話に基づく行事で、餓鬼だけでなく、先祖代々や広く無縁の諸精霊を供養します。仏教では施餓鬼は、有縁無縁を問わず施すという菩薩行(布施行)の実践であり、自分の命はすべての生命と繋がっていることを自覚し、自らの欲や貧りを反省する大切な法要です。妙遠寺では毎年7月10日に施餓鬼会法要を執り行っております

盂蘭盆(お盆)

仏様の弟子であった目連が、餓鬼(物が食べられず飢える苦しみ)の世界に落ちた母の苦しみを救ったと言われる『仏説盂蘭盆経』と云うお経の内容を基に行われている行事です。
盂蘭盆(うらぼん)とは、梵語(インドの昔の言葉)の「ウランバーナ」を音写した言葉で、供養を受けられず、さかさ吊りの苦しみに遭っている霊を供養する為に行われる法要が、盂蘭盆(施餓鬼)会です。
日蓮宗では日蓮聖人によって書かれた『盂蘭盆御書』の文章の中に、目連と父母の供養について書かれており、法華経によって父母を供養することの功徳の大きさを説かれています。
以来、人々はお盆の時期に先祖供養をするようになりました。
お盆について(一般的には)今日では7月(8月)の13日から16までをお盆としており、妙遠寺ではご希望に応じて、この期間に檀信徒の皆様の仏壇の前で先祖供養、報恩感謝の為のお経を唱えます。
期間内にお墓参りをして、家族や親戚の皆様と一緒に仏壇で手を合わせて先祖の供養をしましょう。

精霊棚の飾り方(お盆飾り)

1. お曼荼羅、2. 日蓮大聖人像、3. お位牌、4. お茶、5. ご飯、6. 供物、7. 水の子、8. 灑水盤(水を入れる)、9. キュウリの馬、10.ナスの牛、11. 花、12. 香炉、13. 灯明、14. お鈴(りん)、15. マコモ、16. 青竹、17. ホオズキ

※新盆の白提灯について 新盆の白提灯は、一年だけのものですので、お盆が終わる7月16日の夜までには、焼却処分または、お寺に御持参ください。 期間内にお墓参りをして、家族や親戚の皆様と一緒に仏壇で手を合わせて先祖の供養をしましょう。