お香を手向けるとは

「五供」といって「香」「花」「灯明」「水」「飲食」の五つがお供え物の基本です。
その中のひとつである「香」が一般的な仏事のときに使われる抹香と呼ばれる粉状のお香や線香のことを指します。
仏様に拝礼する際に香を焚くことでお参りする本人や周囲の人々の心と体が清められ、またその香りが部屋の隅々まで行き渡り、邪気を払い、すべてに平等に接するという仏様の慈悲の心を表しているとされています。
また、良い香りを通して仏様とお話ができるとも、故人とつながることができるともいわれています。
できるだけ良い香りの香をお供えすることも供養となります。
當山の施餓鬼行事にお志を納めて頂いた方には、例年、慈薫香というお線香をお返しさせていただいております。この線香は、先々代住職の祖母が好きだったお線香でとても心が落ち着く香となっています。

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