南無妙法蓮華経とは

南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)の七字はお題目(だいもく)とも言います
直訳は、妙法蓮華経に南無しますという意味です。南無はインドのナマスの音写だと言われており、意味は帰依(きえ)。命がけで信じますという意味です。妙法蓮華経は法華経の正式名称であることから、「私は命がけで法華経の教えを信じます」という意味になります。
お釈迦様が説かれたお経は、八万四千ともいわれ、その中の最高の教えが法華経である説かれています。
「末法」(本心を失い毒に侵されている状態)と言われる現代に対して、お釈迦様は、「ここに素晴らしい薬を用意した。信じて飲み込むことで、毒の病が直ります(是好良薬 今留在此 乃知此薬 色香味美 即取服之 毒病皆愈)」と法華経の如来寿量品第十六でお説きになっておられます。
この薬こそが、日蓮大聖人が法華経を読み解いて発見された「南無妙法蓮華経」のお題目です。
例えば、風邪をひいたとき、風邪薬の成分や生成方法などを知らなくても、風邪薬を飲んで症状が和らぐがごとく、信じがたく、理解しがたい法華経を読み解けなくても、「南無妙法蓮華経」という薬を一心に唱え続ければ、その効用を得られますということなのです。

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